購入型クラウドファンディングとは <サービス事業者・過去の例>

クラウドファンディングと一口に言っても様々な種類があります。投資目的のものから支援重視のものまであり、インターネットを通じて自身の資産をどのような目的で使用していくのかを決める事ができます。今回は支援重視タイプのクラウドファンディング「購入型クラウドファンディング」について初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。

購入型クラウドファンディングとは

購入型クラウドファンディングとは、新しいサービスやコンテンツ・商品開発のために資金が必要な個人や企業・自治体がインターネット上で支援者から資金を集め、お返しとしてモノやサービス・権利など金銭以外の特典をつけるクラウドファンディングです。

購入型クラウドファンディングで資金を集めるには主に以下の方法があります。

 

・達成時実行型(All or nothing)

⇒目標金額を達成して初めて資金が受け取れる

・実行確約型(All in)

⇒目標金額を達成していなくても、調達した金額分を受け取れる

All inの場合、最初に掲げたプロジェクト実施は確約となります。

 

このほかに、毎月支援をして毎月お返しを受けとる定額制のクラウドファンディングも登場しています。

どのような場合であっても基本的に購入型クラウドファンディングは計画されているプロジェクトに対し「そんなサービスがあったらいいな」「その商品は誰かの役に立つだろう」などという共感・応援が重視される場合に出資をするものになります。いわゆる投資目的の貸付型・融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)とは目的が大きく異なっています。

ただ、このような応援型のクラウドファンディングは「投資」本来の応援という意義が強いので案外行ってみると自身が応援したいものは何か、必要と思っているものは何かを考えるきっかけになる事もあるので全くのボランティアとは異なると思います。一度体験してみてもいいかもしれません。

 

購入型クラウドファンディングの具体例

購入型クラウドファンディングの事例をいくつかご紹介します。

 

・漫画『この世界の片隅に』映画化支援

⇒漫画作品をアニメ映画化するための支援プロジェクト。

お礼:エンドロールに名前をクレジットする、制作支援メンバー会員の登録、メンバーミーディングへの参加権利など

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・夜の図書館

⇒渋谷に夜の図書館をつくることを目的としたプロジェクト。

お礼:好きなドリンク一杯+席の確保、希望の本を名前入りで図書室に蔵書、Facebookの秘密ページへの参加権など

・glafitバイク

⇒折りたたみ式電動ハイブリットバイクの開発プロジェクト。

お礼:glafitバイク本体、バイク周辺のアクセサリ、ポロシャツなど

・ピロリ菌検査

⇒ピロリ菌の検査を通して胃がんの予防促進を目的としたプロジェクト。

お礼:検査キット、オリジナルグッズなど。

 

購入型クラウドファンディングでは出資する方に対し売り上げ〇〇円といった目標を立てる必要が無いので自由な発想や世の中に役立つと思われるものが中心にプロジェクトが立てられます。これは投資型でない資金調達の社会にとって大きなメリットとなっています。

購入型クラウドファンディングに参加する事は社会貢献のような意味を持つ事になります。

 

購入型クラウドファンディングを行っているwebサイト

購入型クラウドファンディングを行える代表的な日本のwebサイトは以下の5つです。

・READYFOR(レディーフォー)

2011年4月に開設された日本初の購入型クラウドファンディングサイト。社会貢献に関するプロジェクトが多く、プロジェクト発案者の年齢層が幅広い。

・CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

2011年6月に開設。多くの著名人がプロジェクトの発起人として参加している。購入型クラウドファンディングの他にも仮想通貨取引所など様々なサービスを展開。

・Motion Gallery(モーションギャラリー)

READYFOR?、CAMPFIREとともに日本のクラウドファンディングを牽引してきたサイト。映画やアートなどのものづくり系に強い。

・Makuake(マクアケ)

IT大手のサイバーエージェントが子会社を設立し、運営している。史上最高額の支援金を獲得する等、急成長中を見せる。

・GREENFUNDING(グリーンファンディング)

エンタメ系のプロジェクトに強いクラウドファンディングサイト。Tポイントを使用してプロジェクトの支援ができる。

 

まとめ

以上が購入型クラウドファンディングの解説です。FinTechが進む中で資金調達は銀行や既存金融機関に限らず多くの選択肢が生まれています。これからの金融を学ぶ事はこのようなテクノロジー×資金調達を学ぶ事であるとも言えるでしょう。

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