ソーシャルレンディングのリスクとは <投資に失敗しない為の基礎知識>

 

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ソーシャルレンディングは高い利回りを実現しているのでその分のリスクがあります。リスクを認識しておくことはソーシャルレンディング投資を行う上での最初のステップですので確実にどのようなリスクがあるのかは抑えておきましょう。

ソーシャルレンディングのリスクとは

ソーシャルレンディングでは利息が年率約3~12%程度と銀行定期預金に比べればはるかに高いリターンのある運用方法です。株式投資の配当利回りは約1~5%程度ですので株式投資に比べても高いリターンが見込める事が分かります。しかしもちろんそれだけ高い利回りがあるという事はリスクがそれだけ高いという事です。銀行定期預金の何倍ものリターンという事は何倍ものリスクが付きまとっていると普通に考えるとわかります。

ソーシャルレンディングのリスクを知る際にはソーシャルレンディング事業者や投資先事業者の倒産など比較的分かりやすいリスクだけではなく、ソーシャルレンディング特有のリスクソーシャルレンディングの種類によって異なるリスクも知っておくべきです。最初に分かりやすいリスクを紹介した上でソーシャルレンディング特有のリスクについて学んでいただければと思います。

分かりやすいリスク

ソーシャルレンディング事業者や投資先事業者の倒産

ソーシャルレンディングサービスを展開する事業者や投資した事業者(借り手)が倒産した場合には基本的に投資金額が返ってくるとは思わない方が良いでしょう。銀行預金などでは1000万円+利息まで銀行倒産時にも保証される「ペイオフ」と呼ばれる制度がありますがソーシャルレンディングでは事業者に預けていたお金が保証されるわけではありません。その為銀行の預金とは比べ物にならないリターン(利回り)が実現しているのです。

もちろんソーシャルレンディング事業者倒産時の内容によっては全額返金不可であるのかや部分的に返金されるのかは分かりませんが元本保証されていないソーシャルレンディング投資では大切な資産を失ってしまうリスクがある事を理解しておくと良いでしょう。

 

ソーシャルレンディング特有のリスク

ここからはソーシャルレンディング特有のリスクについて解説をしていきます。

投資したお金を途中で取り戻せない

急な資金が必要になったとしても、ソーシャルレンディングは基本的に途中で投資金を取り戻すことができません。資金募集が終了し、事業者への融資が始まってしまった場合ソーシャルレンディングサービス事業者は中途解約を認めていない場合がほとんどです。その為投資した資金は返済期日が来るまでは(返済期日より早く返済される場合を除き)基本的には投資資金を返却する事ができません。株式投資などで売却する事でお金を自由に取り出せる投資とは異なりますので注意が必要です。

このリスクは、「ラダリング」という手法である程度解決できます。ラダリングとは、返済満了日が異なる複数の案件に投資することでお金を受け取るタイミングを増やす方法です。

手数料がかかる

ソーシャルレンディング事業者の仲介で投資するため、手数料がかかります。手数料は振込手数料、投資手数料、出金手数料の3つが一般的で、振込と出金の手数料は数百円のことが多いようです。投資手数料は、投資額の1~3%であることが多いようです。

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投資する前に各ソーシャルレンディング事業者の手数料を比較することで、投資にかかるコストを減らすことができます。

元金が保証されていない

先ほども述べましたが元金保証型の金融商品とは違い、ソーシャルレンディングでは元金が保証されていません。そのため、投資先の企業などが貸し倒れした場合投資金は返ってきません。さらにソーシャルレンディングでは投資する事業者自体を選ぶのではなくソーシャルレンディング事業者が選定した企業へ投資する事になるので貸し倒れリスクは中々減らす事が難しいのも事実です。

もちろんソーシャルレンディング事業者も貸し倒れは最も恐れる部分なので審査を行っており貸し倒れ自体は頻繁におきるものではありませんが、自分で企業を調べて投資する株式投資などとは異なりどの程度貸し倒れリスクがあるのかは不透明です。

どのような投資にもどうしても貸し倒れのリスクがつきまとってしまいますが、そのリスクをできるだけ減らすためには、複数の案件に投資しておく「分散投資」などが有効です。

投資先の詳細情報が分からない

ソーシャルレンディングでは、貸金業法に基づき投資先の企業名は公開されませんので、投資先の信頼性は、公開されている事業内容や返済実績で判断するしかありません。

投資先の信頼性よりも、投資先が提供する担保の価値を重視したほうがリスクは少なくて済みます。ソーシャルレンディングで募集されるファンド(ソーシャルレンディングではファンドごとに募集が行われます。ローンファンドとは?)の中には「不動産担保付きファンド」というようにどのような担保が付いているのかが一目でわかるものがあるので内容をしっかりと把握して投資するようにしましょう。

 

投資先の種類別リスク

ここからはソーシャルレンディングの中で分類されるファンドの種類ごとに存在するリスクを解説していきます。ソーシャルレンディングにおけるリスクは、「何に投資するか」によっても異なってきます。

事業の失敗

企業、飲食店などの事業に投資するタイプや、エネルギー開発事業者に投資するタイプのソーシャルレンディングにつきまとうリスクです。特にエネルギー事業などでは、政策により売電価格が下落することで収益が減る場合があります。

不動産価格の下落、不動産開発の失敗

不動産に投資するタイプのソーシャルレンディングによくあるリスクです。投資先の不動産が担保になっていた場合、担保としての価値が下がってしまいます。また事業に投資するタイプのソーシャルレンディングでも不動産が担保になっている場合はその担保不動産の下落でも元本が維持されない可能性もあり、その場合は二重にリスクがあります。

自然災害

不動産に投資するタイプや、エネルギー事業者に投資するタイプのソーシャルレンディングにつきまとうリスクです。事業の売上金が減って返済が滞ることがあります。

カントリーリスク

海外型ソーシャルレンディングにあるリスクです。「カントリーリスク」とは、法改正や自然災害など、投資先の国特有のリスクのことです。例えばアメリカのハリケーン災害や、発展途上国における国民と政権の衝突などが考えられます。また、「お金を借りてすぐ担保を持ち逃げする」など、日本では考えられないようなモラル欠如によるリスクなども考えられます。

 

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