合理的バブル・非合理的バブルとは

 

バブル」の中には「合理的バブル」と「非合理的バブル」の2種類があります。

合理的バブル・非合理的バブルとは

合理的バブルの概念はオリバー・J・ブランチャードとマーク・W・ワトソンが編み出したものと言われています。

合理的・非合理的バブル両者の違いを簡潔に説明すると

合理的バブル・非合理的バブルの違い
合理的バブル 対象に投資する事はリターンの方がリスクより大きいと明確な根拠があって皆が対象を買う事によって結果値上がりする
非合理的バブル 投機家の感情を元にリターンが大きくなるという根拠も無く皆が値上がりの予測を立てる事で購入が進み値が上がる

となります。

つまりリターンの根拠がある価格上昇は合理的バブル・根拠の乏しい価格上昇は非合理的バブル、と簡単に言えば結論づける事ができます。

イメージ図

投資においてリターンとはリスクをリターンから引く事で求める事ができます。例えば毎年100円の配当がある株式を1000円で購入する事は11年後にその株を発行する会社が倒産してもリターンを得る事が計算できます。

その会社の経営方針や事業内容を検討する事で10年間事業が続くのか?10年以内に株価が大幅に下落しないか?などを計算する事ができます。これらの検討を元にリターンに根拠をつけて購入が進められ、多くの人がそのように考えれば合理的なバブルが発生します。

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逆に明確なリターンの根拠が乏しいのにも関わらず「きっと皆が購入を進めて価格が上昇するだろう」と感情に左右されて購入が進められた結果、価格が上昇しバブルが発生した場合は非合理的バブルという事ができます。

区別の難しさ

ただし、これらの両者は明確に区別する事を時として困難とします。

なぜなら必ずしもリターンというのは明確なものばかりではないからです。例えば配当のようなものでリターンを図る時はその数量が明確に示されますが、今後価格が上昇していくというリターンの計算は必ずしも明確ではありません。

また、リスクも事業の継続可能性は刻一刻と変わるのでリスクが実はとんでもなく大きかった、という事になりかねずそのバブルが合理的に発生しているのか非合理的に発生しているのかの区別は困難です。

ですので両者を区別する定義は提唱する人によって異なりますし、それが必ずしも当たっているかは分かりません。これは「バブル」かそうでないかを見分けるのと同じくらい難しい問題です。

合理的な非合理

さらに投資家の「合理的行動」にはいつもリスクがはらみます。この合理的行動という定義も難しいので提唱者によって異なる事が多々ありますが合理的行動が合理的かどうか疑問になってしまう事があります。

それは「皆が買うから価格上昇という根拠を元に購入」という「合理的」行動です。これを「合理的」とするのは著者は疑問を感じますが歴史的にはこれを合理的とする見方もあります。

適正価格を上回っていたとしてもそれを上回るという予測を立てるのが合理的な投資家と呼ぶものです。(これを「大馬鹿者理論」と呼ぶ事もあります。)

もちろんここで言う合理的とは「価格上昇に対して『合理的』」という考え方で、先の例に出てきた合理的は「適正価格を考える際に『合理的』」な考え方をしているので両者は区別すべきものです。しかし、ここから見て分かるように合理的一つでも見解が難しいので合理的バブルか非合理的バブルかを見分けるのはとても困難なのです。

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