ソーシャルレンディングで貸し倒れが1件も起きていないのはなぜ?<初心者向け解説>

 

さまざまなソーシャルレンディングサービスのHPを見ていると、

「貸し倒れ0件」「返済率100%」

という謳い文句をよく目にしますよね?

ソーシャルレンディングは企業にお金を貸して利息を得る資産運用方法で、事実、サービス開始から貸し倒れが1件も起きていません(2018年11月現在)。

上記のような謳い文句を見て、「ソーシャルレンディングは怪しい…」と疑っている方もいるのではないでしょうか。

では、なぜソーシャルレンディングでは貸し倒れが起きずに済んでいるのか、分かりやすく解説していきます。

 

SBIソーシャルレンディング

 

貸し倒れが起きない2つの理由

 

企業向け融資であるソーシャルレンディングがサービス開始してから、2018年11月現在まで貸し倒れは1件も発生していません(返済遅延は発生しています)。

その理由は、以下のようなものが考えられます。

  1. ソーシャルレンディング事業者が「貸し倒れの起きづらい案件」をコーディネートしているから
  2. 不動産担保つきの案件が増えてきているから

それぞれの理由について解説していきます。

 

【理由1】貸し倒れを起こしにくい案件を作っている

 

各ソーシャルレンディングサービスは、

  • どの案件をどう組み合わせるか
  • どのようなファンド商品を作るか
  • どの企業にお金を貸すか

などをすべて自分で決めることができます。

これにより、自ら貸し倒れを起こしづらい案件をコーディネートすることができるのです。

貸し倒れはソーシャルレンディングサービスの信用に直接影響するので、なるべく貸し倒れが起きづらい案件を用意しているのですね。

 

【理由2】不動産担保つきの案件が増えている

 

万が一借り手が返済不可能になったとき、不動産担保があれば、それを売却して返済資金にあてることができます。

実際に、大手ソーシャルレンディングサービス「maneo」では、未回収の返済金に不動産担保の売却金があてられているようです。

(参考:「【延滞発生に関するご報告】不動産事業者CU社向け案件」
https://www.maneo.jp/apl/information/news?id=7549)

今は全体的に不動産担保がついている案件が増えており、ソーシャルレンディング業界が安全性を重視する傾向になっていることが伺えます。

 

安心はできない

 

もちろん、今まで貸し倒れが起きていないからといって手放しで安心できるわけではありません。

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そもそも貸し倒れとは、簡単に言えば「借り手がお金を返せなくなってファンドが破綻すること」です。

ただし、「期日までに返せなければ貸し倒れになる」というわけではないことに注意してください。

たとえ期日までに返済できなくても、それは貸し倒れではなく「返済遅延(延滞)」と表現されます。

「返済が○か月まで遅れたら貸し倒れになる」というルールは今のところ存在していないので、極端な話、10年以上返済が無くても「返済遅延」として処理され続ける可能性もあるのです。

 

厳密には貸し倒れが起きていた

 

実は、厳密に言えば、ソーシャルレンディングでも過去に貸し倒れが発生しています。

それは、各ソーシャルレンディングサービスが、過去に個人向けの融資を実施していたときの話です。

現在のソーシャルレンディングサービスはほぼ企業向けのファンドが中心で、ごく一部の海外向けファンドを除き、個人に向けて融資するファンドはほとんどありません。

しかし、ソーシャルレンディングが始まったばかりの頃は、企業だけではなく国内個人に融資するファンドも存在しました。

ただし、個人向けのファンドではお金を返しきれず踏み倒す借り手が増え、貸し倒れが多々発生してしまいました。

そのため、各ソーシャルレンディングサービスは個人向けの融資を廃止し、企業向けのファンドを中心に取り扱うようになっていきました。

このような経緯があったため、厳密には「ソーシャルレンディングで貸し倒れが起きたことはない」とは言えません。

しかし、企業向けの融資が中心となってからは、貸し倒れは起きていないのが事実です。

 

「貸し倒れが起きない」という保証はない

 

企業向けサービスになってから1度も貸し倒れが起きていないソーシャルレンディングですが、もちろん、「これからも貸し倒れが一切起きない」とは断言できません

「貸し倒れがなさそう」という理由によりソーシャルレンディングで資産運用している方は、くれぐれも気をつけましょう。

リスクを考慮しないのも、またリスクのうちの1つです。貸し倒れが起きたときのことを想定し、ファンド・事業者ともになるべく分散投資するよう心がけましょう。

 

まとめ

 

事業者がなるべく貸し倒れの起きないファンドを作り、不動産担保つきの案件を増やすことで、ソーシャルレンディングの貸し倒れは防がれていると考えられます。

実際、現在のように企業向けの融資サービスに変更されてからは、貸し倒れが1件も発生していません。

だからといって、「今後も貸し倒れが起きない」とはまったく保証できないので、きちんと貸し倒れが発生したときのことを想定しておきましょう。

 

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