ソーシャルレンディングとは何か <初心者にも分かりやすく解説>

 

次世代の資産運用方法に「ソーシャルレンディング」と呼ばれる投資手法があります。少し仕組みが複雑なソーシャルレンディングについて初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。

ソーシャルレンディングとは

ソーシャルレンディングとは「社会的な(ソーシャル/Social)」「貸しつけ(レンディング/Lending)」つまり社会に開かれた貸しつけサービスの事を指します。

貸しつけ、つまり融資は基本的にお金を多く持っている人が不足している人に融通する(貸す)事ですがこれを広く投資家からお金を集めてそのお金を借りたい人に貸すという社会に開かれた方法がソーシャルレンディングです。

その為個人がお金を融通してほしい人に借り手それぞれの信用力の元貸す事ができるので個人は少額から融資できる借り手は多くの人からお金を募集できるというメリットが発生します。

インターネットの普及により物理的に離れた人々が繋がる事ができるようになった事やネット情報のセキュリティが強化され海外を中心に爆発的に広まった次世代の金融サービスであると言えるでしょう。

ソーシャルレンディングの仕組み

多くの人からお金を募集するとは言っても現状では「直接個人の貸し手から個人の借り手へお金を振り込む」というシステムにはなっていません。お金の貸し借りなので貸し倒れのリスクや法制度の問題などからソーシャルレンディングサービスを展開する仲介企業が存在し、個人と借り手の間に入りそれらのリスクをなるべく減らしています。

<ソーシャルレンディングの概念図>

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もちろん仲介業者が介入する事で直接融資するよりコストが発生してしまいますが現状のソーシャルレンディングではリスクを減らすためには必要なコストだと言えるでしょう。

貸し手

貸し手は個人でも法人でもなる事ができます。例えばAという借り手が計2500万円をソーシャルレンディングを利用して募集しておりAに貸したい人がいるとします。Aの利用するソーシャルレンディング会社に登録をする事で誰でもお金を貸す事ができるのです。案件の中には数万円~投資できるものも多い為少額から投資を行おうとしてる人にも参加できるメリットがあります。

その為個人でも法人でも貸し手になる事ができるのです。

借り手

ソーシャルレンディングの借り手は現在国内では個人はほぼいません。ほとんどが法人の借り手です。個人のソーシャルレンディングは貸し倒れが多く、以前はサービスがありましたが現在では法人にほとんどが限られています。

ソーシャルレンディングで資金を募集する場合、ほとんどの借り手が不動産などをソーシャルレンディングサービスを行う企業に担保として提供しています。ですので借り手が募集した資金を満期で返済できなくなったとしても担保として預かっている資産を売却する事で貸し手に返却されるようにできています。

しかし担保として受け入れていた不動産価格の下落などで全額を保証されない事もあるのでリスクがある事は認識しておくべきでしょう。元本の保証はされていません。

<担保による保証>

 

ソーシャルレンディングのローンファンド

ソーシャルレンディングサービス企業は実際に間に入る時は「ローンファンド」と呼ばれる基金を作り、そこに投資家からの資金募集をかけます。ローンファンドとはお金を貸す為のファンドの事でこのローンファンドに投資家は出資し、借り手はローンファンドから資金を融資してもらう事になります。

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ローンファンドは例えば「不動産担保付ローンファンド」のように融資するローンファンドがどのようなローンファンドであるかわかるものなどがあり、ソーシャルレンディングで出資をする場合にはそのローンファンドに投資をする事になるので実際に企業の名前なども分からず、直接投資をする事は基本的にありません。

ソーシャルレンディングでローンファンドが利用されるのは少額からの投資を可能にしたり投資家のリスクを軽減してくれるものでもあるのでローンファンドはソーシャルレンディングには欠かせないものとなっています。ローンファンドについて詳しくはこちらをご参照ください。

 

ソーシャルレンディングは貸し倒れがある?

次世代の金融とも言うべきソーシャルレンディングですが、少額からの投資が可能・高い利回りというメリットがあるという事はリスクもそこに存在しています。ソーシャルレンディングでは実際に投資する先が分からない事や借り手の事業者が資金用途を決定している事などからソーシャルレンディングサービスを展開する企業の審査がとても重要となっています。

その為ソーシャルレンディングサービス企業の審査によっては事業計画が不安定な案件が出てくる可能性があり、そのような事業に融資するファンドに投資をしてしまった場合には貸し倒れ(元本割れ・投資金額未返却)のリスクが確実に存在しています。過去にソーシャルレンディングサービスで貸し倒れをしてしまったケースはありますので投資を行う場合はソーシャルレンディングサービス企業の実態をよく調べる事やソーシャルレンディングの仕組みをよく勉強しておく事が必要です。

ただし、高い利回りでソーシャルレンディングほど少額から投資できる資産運用は少ないのでリスクとリターンを考えれば当然の事かもしれません。またソーシャルレンディングサービスは新興市場なので今後の伸びには期待ができます。ソーシャルレンディングサービス企業の運営も徐々に安定してくると思われるので今のうちから学んでおくことで先取りができる可能性があるでしょう。

 

ソーシャルレンディングの利回りはどのくらい?

ソーシャルレンディングの利回りはサービスによって異なりますがだいたい3~12%程度です。幅があるのは他の投資と同様にリスクによってリターンの値が決められているからです。

例えば国内不動産を担保に資金を募集して返済できなくなった場合に国内不動産を売却する事で返済をする場合ではリスクはそこまで高くなりません。日本の国土は限られているのでそこまで不動産価格の変動が大きくならない事が予想されるからです。

それに対し無担保で行われる資金募集も存在します。そのような融資先の場合、返済が滞ってしまった場合には返済されるのを待つしかなく債務不履行になってしまう可能性が高くなってしまいます。リスクが高い場合にはリターンである利回りはその分高くなります。

無担保の資金募集の他にも株式を担保にしたソーシャルレンディング、海外不動産を担保にしたソーシャルレンディングなどその種類は多岐に渡る為利回りとリスクを考えた投資をするのがソーシャルレンディングで資産運用をする上での大切なポイントとなるのです。

 

ソーシャルレンディングは資産運用として有効か?

ソーシャルレンディングを資産運用として見た場合にリスクとリターンが見合っているかと言われれば資産運用の一つとしてソーシャルレンディングを利用するのは有効であると言えるでしょう。今までも述べてきたとおりソーシャルレンディングは市場自体の歴史が浅いので現在ではリスクの高いイメージがありますがこれは年々改善されていくと思われます。ソーシャルレンディング事業者も融資先に貸し倒れリスクのなるべく低い事業者を審査によって選定していくスキルが上がっていくでしょうし、また市場は成長しているので資金がソーシャルレンディング市場に集まれば集まるだけ優良な案件が増えていくと思われます。

リスクが無い訳ではありませんがなかなか高い利回り且つリスクの低い資産運用先は現在の日本ではありませんのでソーシャルレンディングを資産運用先としてポートフォリオに組み入れていくのは一つの手であると考えます。

資産運用先としてはそのような評価をしていますが、やはりソーシャルレンディングの醍醐味は「次世代の資金調達方法・FinTech技術を体感できる良い場」という事だと思います。そのような経験をする事で今後新たに出てくるFinTechサービスにも柔軟に対応できますので少額から投資できるソーシャルレンディングを一度は経験しておいて損は無いでしょう。

 

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