ソーシャルレンディングで老後資金は確保できるのか?

 

平均寿命が延び、今いる企業に今後何十年もいられるかどうか分からない時代。このような時代に、ますます老後の不安を募らせる方は多いことでしょう。

ソーシャルレンディングで資産運用している方の中には、老後資金を積み上げるのが目的の方もいるかもしれませんね。

この記事では、ソーシャルレンディングで老後資金は確保できるのか、確保するためにはどれくらいの資金と時間が必要なのか分析してみたいと思います。

 

そもそも老後資金はいくら必要?

まず、老後資金は一体いくらほど必要なのでしょうか。

結論から言ってしまうと、個人個人のライフスタイルによって必要な老後資金はさまざまです。

既婚かどうか、子供がいるか、持ち家に住んでいるか、老後どのように暮らしたいのかなど、実に多くの要素によって変わってくると思います。

ここでは、「最低でも必要な老後資金」について考えることにします。

 

総務省の「家計調査報告参考:http://www.stat.go.jp/data/kakei/index.html)」によると、老後の社会保障給付は高齢者の実収入の9割を占めており、その金額は1か月で約19万円です。

そして、1か月の平均支出は約27万円です。

 

つまり、8万円ほど不足しているというわけですね。年間では、

8万円×12か月=96万円

不足しているということになります。

 

さらに、定年退職後の老後期間が20年だとすると、全不足金額は

96万円×20年=1,920万円

という計算になります。

 

さらに、老後は医療費などの必要経費もかさみます。

 

厚生労働省の調査によると、70~80代の平均合計医療費は1年間で約342万円なので、実質的には

1,920万円+342万円=2,262万円

ほど不足になるおそれがあります。

 

さらに、交際費やリフォーム代などを加味して、合計3,000万円ほどかかると考えておいた方がよいでしょう。

 

ソーシャルレンディングで老後資金を貯めるなら、30歳から投資を始めよう

では、今まで解説してきたように老後資金は最低でも3,000万円必要だと仮定します。

この3,000万円を確保するためには、どのようにソーシャルレンディングで資産運用すればよいのでしょう。

 

ソーシャルレンディングの平均年間利回りは約8%ですが、実際には、そこからあらかじめ仮の税率である20%が差し引かれています(これを源泉徴収と呼び、正確な税率は確定申告の際に決定します)。

 

すると、ソーシャルレンディングの実質的な平均年間利回りは、だいたい6%程度ということになります。

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仮に、毎年+100万円をソーシャルレンディングで資産運用するとします。1年目は100万円、2年目は200万円、3年目は300万円…といった具合です。

そのペースで老後資金3,000万円を貯めるには、約30年必要です。

 

つまり、60歳で定年退職するのであれば、30歳から投資を始めておいた方がよいという結論になります。

もちろん実際には、より高い利回りで運用できたり、100万円以上の金額を投資したりすれば、30年よりも短い期間で最低限の老後資金を蓄えることができます。

「30歳からではもう遅い」という方も、あきらめる必要はありません。

実際には「複利効果」というものがあり、複利効果を利用すれば、もっと早いペースで老後資金を貯めることができます。

複利効果の詳細については、下記以降の項目でご説明します。

 

老後資金を貯めるときのポイント

ソーシャルレンディングで最低限の老後資金を貯めることは可能だということが分かりましたが、いくつか気をつけておきたいポイントがありますのでご説明します。

 

複利効果について

複利効果とは、ソーシャルレンディングによる資産運用で得た利益を再投資に回すことにより、利益がさらに利益を増幅する現象のことです。

言葉だけでは分かりにくいので、例を出して説明していきます。

 

上の項目で

「老後資金を貯めるには30年必要」

と書きましたが、ソーシャルレンディングにも複利効果は期待できるので、実際はもっと短い期間で老後資金を貯めることができるかと思います。

では、複利効果を得るにはどうすればよいのでしょうか。

複利効果を得たいなら、投資の利益も投資に回すだけでかまいません。

 

ただ単に毎年+100万円ずつ投資するだけではなく、1年間で得られる利益100万円×約6%=6万円も随時投資すると、30年後にはまったく結果が違ってくることが予想できますよね。

得られた利益を口座に入れておくだけではまったく増えませんので、生活を圧迫しない範囲でどんどん活用していきましょう。

 

不測の事態に備える

人生は何が起こるか予測がつきません。

子供の就職がうまくいかなかったり、思いもよらない病気にかかったりすることもあり得ます。

そのような不測の事態に備え、老後資金は余裕をもって見積もりましょう。

また、人によっては、自営業で定年退職がなかったり、65歳で定年退職したりする場合もあるでしょう。自身のライフスタイルに合った計画を立てる必要があります。

もちろん、ソーシャルレンディングは投資なので、貸し倒れや延滞が起きて思った通りに資産運用できない可能性も充分に考えられます。

 

利回りが高い案件だからといって飛びつかず、リスクを低減することを忘れないように心がけましょう。

 

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