【ソーシャルレンディング】エネルギー開発系案件を見極める方法

 

ソーシャルレンディングといえば不動産関係のファンドが中心ですが、中にはエネルギー開発系のファンドもみられます。

太陽光発電を中心に、バイオマス発電、水力発電などの再生可能エネルギーが取り扱われています。

「太陽光エネルギーは安全」「エネルギー開発市場は安定している」などのような話を聞いたことがある方も多いかもしれません。

ソーシャルレンディングのエネルギー開発ファンドの実態はどうなっているのか、何を基準に良い案件を見極めたらよいのか徹底的に解説していきます。

 

エネルギー開発系ファンドの簡単なしくみ

たいていの場合、エネルギー開発系ファンドでは「借りたお金で電力を作り、作った電力を電力会社などに売る」というビジネスモデルを掲げています。

エネルギー開発関連事業者が投資家から借りた資金は、事業継続、発電設備や土地の購入などに利用されます。

その後、生み出した電力を電力会社などに売却し、その収入を返済に充てていることが多いです。

 

良いエネルギー開発系ファンドを見極める方法

 

チェックポイント1 売電価格

上でも述べた通り、エネルギー開発系ファンドの収入は電力を売ることによって増えます。

そのため、売電価格(電力の売り値)が低下することで、直接的な収入が減少してしまうのです。

よって、売電価格は、返済が完了するかどうか見極めるための重要なポイントです。

日本では、売電価格が徐々に値下がりしつつあります。あまりに大きく下がるようでしたら、一旦投資は控えて様子を見るのもよいでしょう。

ただし今後十数年は、売電価格が下がっても、エネルギー開発事業で安定した収益が見込める可能性が高いです。

 

なぜこのように言えるかというと、2009年に「固定価格買取制度」という制度が誕生したからです。

固定価格買取制度とは、簡単に言うと

「電力会社は、国が定める価格で、今後20年にわたり電力を買い取らなければならない」

という制度です。

 

つまり、2029年までは電力会社が必ず電力を買ってくれるので、売電による安定した収益が見込めるということです。

「再生可能エネルギー事業は安全」という話が流れるのは、このような理由があるからかもしれませんね。

しかし、2029年以降はこの制度がなくなるので、決して「エネルギー系は常に安全」というわけではありません。

ただ、ソーシャルレンディングでは10年にもわたって投資し続けるという案件はほとんどないので、今のところ固定価格買取制度の影響を受ける可能性は極めて低いでしょう。

 

チェックポイント2 運用期間

チェックポイント1で「日本の売電価格は低下してきている」と書きました。

売電価格が随時下がっているということは、あまりに運用期間が長すぎると、投資実行中に売電価格が低下することで、借り手企業の収益に悪影響が出る可能性があるということです。

 

売電価格は毎年3月末に決まるので、案件選びの際は、以下の2つが目安になるかもしれません。

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・  運用期間が1年未満の案件

・  3月末前までに運用期間が終了する案件

 

もちろん、運用期間があまりに短ければ、再び新しいファンドを探して投資するという手間が増えてしまうので、とにかく短ければよいというものではありません。

 

チェックポイント3 担保

 

「不動産ファンドの担保は不動産であることが多いけど、再生可能エネルギーファンドの担保って何だろう?」と思う方も多いかもしれません。

再生可能エネルギーファンドの担保は主に2種類あります。

「発電設備がある土地」

「発電する権利」

です。

 

再生エネルギー事業をするためには、発電設備だけではなく、発電する権利も必要なのです。

土地だけを担保にしていても、人里離れた広大な土地というだけでは、いくら発電設備があっても買い手がつきにくくあまり意味がありません。

土地がなかなか売れないということは、土地だけを担保にしている場合、担保による資金回収が遅れる可能性があるということですね。

土地に「発電する権利」がついて、初めて売れるようになるのです。

エネルギー開発系の案件を探すときは、担保の内容をよく確認しましょう。「土地」と「権利」がセットになっていない場合は要注意です。

 

「発電する権利」については以下で解説しておりますのでご参考にしていただければと思います。

 

主なエネルギー開発ファンド事業者一覧

ソーシャルレンディングの大手であるmaneoSBIソーシャルレンディングなどでもエネルギー開発系ファンドを取り扱っていますが、ここでは、特にエネルギー開発系ファンドを多く取り扱っている事業者をご紹介します。

 

グリーンインフラレンディング

エネルギー開発系ファンドにおいては、ソーシャルレンディング業界最大手です。

太陽光発電、バイオマス発電、水力発電、海洋温度発電を取り扱っています。海外の再生可能エネルギー事業にも出資しているのが特徴です。

20187月現在、グリーンインフラレンディングでは、maneoマーケット社の指導により新規ファンド募集を一時停止しています。

 

Crowd Bank(クラウドバンク)

グリーンインフラレンディングに次いでエネルギー開発系ファンドを多く取り扱っている事業者です。

案件数は多いですが、取り扱っているのは太陽光発電、バイオマス発電、風力発電の3種類のみです。

 

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