ロボアドの分散投資の重要性 <資産運用と分散投資>

 

投資のことについて調べ始めると、必ずと言っていいほど目にする「分散投資」という言葉。

ロボットアドバイザーはもちろん、投資をしている人の間では基本とされています。投資先を分散すると、リスクが軽減できる…というのは知っているけれど、そもそも分散投資とはどういうことで、なぜ分散投資をした方がいいのでしょうか?

 

分散投資とは

分散投資とは、特定の投資先に絞って投資するのではなく、資産クラス(株式や債券)も地域もバラバラに「分散」させて投資をすること。運用資産を成長させる上で分散投資は欠かせないといわれています。

資産クラスとは

資産クラスとは、同じような特徴を持つ投資対象の分類のことをいいます。例えば違う株式銘柄でも国内株式なら同じ資産クラスの投資対象になります。

詳しくはこちら資産クラスとは <分散投資をする上で重要な知識・ロボアド>をご参照ください。

では、どうして分散投資は資産運用において大切なのでしょうか。

 

なぜ分散投資が重要なのか

市場の動向を読むのは難しい

まず株式市場の値動きを予測するのはプロでも非常に難しいということがいえます。

アメリカでは2015年末にFRB(連邦準備制度理事会)が9年半ぶりに金利の引き上げを実施しました。それに加え、2014年から急落した原油価格は徐々に回復しているとはいえ、過去に比べると現在も低水準で推移しており、資源輸出国には厳しい状態が続いています。

2016年はこれまで新興国や資源国に流れていた投資資金がアメリカに逆流するだろうとみられていました。新興国や資源国の状況は厳しく当面は投資できない状態だろうというのが投資家たちの共通認識だったのです。

しかしいざ2016年の各国の投資パフォーマンスを見てみると、最も値上がりしたのはロシア(+52.2%)、次いでブラジル(+38.9%)でした。両国はどちらも資源国です。

さらにそのあとにはタイ、インドネシア、ベトナムと新興国が続きます。この結果は完全に市場の共通認識に反しているものでした。市場の見方に沿って先進国中心に投資していたら、この市場動向の恩恵を受けることはできなかったでしょう。

 

株式や債券などの資産クラスごとに過去10年間のパフォーマンスを見ても、上記と同じことがいえます。2017年最もリターンが高かった資産クラスは「新興国株式」でしたが2016年は「コモディティ・原油」2015年は「国内株式」と順位は目まぐるしく入れ替わっています。

 

市場の動向を正しく読むのは不可能といえるでしょう。だからこそ、どの資産クラス・地域にもまんべんなく投資をする「分散投資」をするのが大切なのです。

 

新興国と先進国どちらにも投資をする

「成長しているものに投資しなければ資産の成長もない」というのも投資の王道な考え方です。

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日本は人口が減っていますが、世界全体でみると色々な地域が発展し、これからも成長していきます。

新興国が発展・成長するパターンは、まず世界の工場として製品を作り、次に製品を輸出して外貨を稼ぎ、雇用を作ります。こうやって徐々に豊かになっていく第一次成長局面では、国民の所得が上がり、いろいろなものが買えるようになります。

一方で経済水準が上がると、国民は「もっと豊かな暮らしをしたい」と思うので人件費も上がります。企業にとってはコストが上がる要因になるので、生産拠点を海外へ移す流れが起きます。輸出中心の経済から内需主導型の経済へ移行していくのです。もしくは規制を撤廃、構造改革を行い、国の中から産業が生まれるようにします。こうやって新興国は先進国へ、経済は第2段階へ成長していきます。

ただし全ての新興国が第2段階の経済成長を迎えるわけではありません。文化、政治、教育など様々な理由で次の成長過程にシフトできない国も出てきます。そういった国に投資をすると、成果が得られないかもしれません。

反対に先進国の経済が回復し、世界経済を引っ張っていくかもしれません。市場動向と同じように、予測が難しいことです。

だからこそ、先進国・新興国どちらからも投資の成果を得られるように国際的に分散投資を行うのが重要なのです。

 

インフレから財産を守る

私たちは日本企業に対する土地勘のような感覚があるため、日本株を中心にポートフォリオを構築した方がいいという考えが根底にあるのではないでしょうか。

こうした、様々な投資先に投資できる機会がありながら自国のマーケットメインに投資してしまうことを「ホームカントリーバイアス」と呼びます。

日銀が「物価上昇2%」を目標に掲げましたが、もし本当に物価が上昇した場合、現在の日本円の価値は実質さがることになります。インフレに備えて自分の財産を守るためにも日本だけでなく様々な地域に投資をするのが重要といえるのではないでしょうか。

 

まとめ

株式市場の値動きを予測するのはプロでも非常に難しく、特定の投資先に集中して投資した場合、予測通りにいかなかった時のリスクがどうしても大きくなります。

成長するものに投資をしたいところですが、新興国に投資をすれば必ず成果があるといえばそうでもありません。また、インフラに備えるためにも海外に投資をしておきたいところです。様々な地域や資産クラスに幅広く投資をする「分散投資」は上記のことを踏まえ資産を成長させる上で最も有効な手立ての一つなのです。

 

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