公定歩合・長期金利・短期金利の違い <分かりやすく解説>

 

公定歩合・長期金利・短期金利の違いを誰でも分かりやすく解説をしていきます。

公定歩合とは

公定歩合は1990年代前半まで設定されていた政策によって決まる金利の事を言います。公定歩合を元に金融機関(銀行や証券会社)同士のお金の貸し借りの金利が決められていました。

例えば公定歩合が1%に設定されている時、銀行Aが銀行Bに100万円貸し出せば銀行Bは101万円で銀行Aに返済しなければいけません。

公定歩合が基準となり銀行が消費者などへ支払う預金に対する利息も決められていたので公定歩合と銀行預金利息は連動していました。

その為、公定歩合を調整する事で中央銀行は金融政策を行っていました。(公定歩合は政策金利の代表です。)

例:公定歩合引き上げにより預金を増やす⇒融資も増える など

現在では「無担保コールレート(オーバーナイト物)」と呼ばれる金利で金融調整が行われています。

長期金利とは

長期金利とは1年以上の負債などの金利の事を言います。長期金利は公定歩合とは異なり政策によって定められるものではありませんでした(政策金利の逆を自由金利と言います。)が2017年現在では長期金利に働きかけるような政策も出されています。

長期金利の指標は「新発10年国債利回り」が基準となっています。新発10年国債とは新規に発行される償還期限10年と定められた国債の事です。償還期限とは例えば10年物であれば10年後に元本を返却してもらえる約束がなされたものです。(その間に市場で債券を売買する事も可能)

スポンサー

利回りとは利子と償還金額の合計から計算できます。例えば利子が1%/年で100万円の新発10年国債を90万円で購入した場合、10年の利回りは1%/年+10万円(100万円ー90万円)となります。

国債は信用度が比較的高いのでこの利回りが長期金利の指標となっていて、住宅ローンなどの金利もこの長期金利を目安に定められています。

短期金利とは

短期金利とは長期金利とは逆に1年以内の負債などにかかる金利の事を言います。

長期金利と同様に政策によって定められる訳ではない自由金利ですが政策とも密接に関わっています。

例えば日本銀行の無担保コールレートという金利の設定では、短期金利を操作する為の介入をする事があります。

必ずしもこの介入だけで短期金利が変更されるわけではありませんが短期金利はこの無担保コールレートを指標に変動します。

短期金利を指標に私たちの預金金利などが決定されています。

それぞれの役割

それぞれの役割を簡単に紹介させていただきました。違いを理解していただければ幸いです。

今までは短期金利のみ政策で調整できるとされてきましたが最近では長期金利を調整できるのではないかという所まで発展しており日本銀行では長期金利を調整する為の政策が出されています。

金利の上下は私たちの預金誘導から企業への融資、金融機関同士での融資、国の経済安定につながる指標になっているので政策で安定させる事で経済成長と私たちの生活の安定を確保しようと国などが研究しています。

コメントを残す