返済遅延に対する各ソーシャルレンディング事業者の対応<2018年6月現在の対応>

 

法人貸し付けにおいては返済遅延のみでまだ貸し倒れが起きていないソーシャルレンディングですが、金融サービスという性質上、今後貸し倒れや返済遅延はほぼ必ず起きうると言ってもよいでしょう。

そのため、事業者選びで重要なのは、貸し倒れや返済遅延が起きていないことよりも、「実際に貸し倒れや返済遅延が起きたらどう対応してくれるのか」ということです。

では、今まで返済遅延が起きたときにどのような対処がなされていたのか、代表的なソーシャルレンディング事業者をそれぞれまとめて見ていきましょう。
事業者選びの参考になれば幸いです。

 

maneoの返済遅延対応

maneoでは、今まで2度ほど返済遅延が発生しています。

1度目の返済遅延は、2017年3月に3件発生しました。延滞した3件とも同一の企業がお金を借りていましたが、返済遅延が発生した8か月後、無事に返済が完了しました。
2度目の返済遅延は、2018年2月に4件発生しました。お金を借りていたのはラーメン店運営会社で、4件とも経営者が同じでした。

 

・完済方法

1度目の返済遅延はどれも担保なしの案件でしたが、担保が設定されていなかっただけで、実際にはいつでも登録できるように担保を預かっていました。返済には、これらの預かっていた担保を使用したようです。

2度目は、HPに「経営者は、今後、採算店舗にて営業を継続し、その収益から返済を続けていく意向です。返済の実現性や期間等の見込みについては、次回以降のご報告とさせていただきます」と記載されており、現在も返済は完了していません。
(参考: https://www.maneo.jp/apl/information/news?id=5551)

 

・返済遅延時の対応

返済遅延が起きてすぐにmaneoのページで告知があり、経過報告、回収の見込み、今後の状況報告についてアナウンスされました。

また、「マーケット情報」ページから「延滞債権/デフォルト債権一覧」を見てみると、延滞している案件の返済進捗状況を知ることができます。借り手の状況や残存している元本の金額など、現在の状況が分かりやすく説明されています。

延滞状況が的確に説明されている、返済方法が明示されているなど、maneoの返済遅延対応はしっかりしていると言えるでしょう。

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SBIソーシャルレンディングの返済遅延対応

法人向けの貸付で返済遅延は発生していません。

・完済方法

SBIソーシャルレンディングのページにある「よくあるご質問」には、「借手からの返済が一定期間の延滞となった場合、弊社が必要と判断した時点で、弊社はサービサー(債権回収会社)に回収委託をする予定です」と記載されています。
(参考: https://www.sbi-sociallending.jp/faq#f11)

 

・返済遅延時の対応

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クラウドクレジットの返済遅延対応

クラウドクレジットでは、現在4件の返済遅延が発生しています。すべてが海外案件で、遅延の原因は商品輸送の遅れ、反政府勢力による治安の悪化など、貸付先の企業がある国の事情により様々です。

 

・完済方法

未返済分を他の貸付先の利益で補える程度のものは、クラウドクレジットHPの「償還時のリターン予想」で、最終的に黒字の収益が見込めると記載されています。

資金回収が難しい案件については、「場合によっては返済総額が当初出資金を下回る可能性も生じます」とアナウンスされており、現地の仲介事業者と協力して資金回収にあたっていることが報告されています。

(参考: https://crowdcredit.jp/operation/)

 

・返済遅延時の対応

トップページからお知らせするだけでなく、返済が遅れているファンドについての専用ページもあるので安心感があります。そこで見ることができる返済遅延の詳細も他社に比べて非常に細かく、投資家にも海外の事情が分かりやすいようになっています。

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Owners Bookの返済遅延対応

2018年6月現在、貸し倒れも延滞も発生していません。

 

・完済方法

Owners Bookでは全案件に担保が設定されているので、返済遅延が発生した場合は、その担保を売却して資金を回収することになると思われます。

また、Owners Bookでは、担保の売却予定額の80%までしか貸付していないので、他社に比べ、担保を売却することで完済できる可能性は比較的高いでしょう。

 

・返済遅延時の対応

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Lucky Bankの返済遅延対応

Lucky Bankでは、2018年5月に複数の返済遅延が発生しています。現在の状態は案件によって異なりますが、すべての案件で無事に返済が完了したという情報はありません。

 

・完済方法

今後、任意売却(お金を借りた人と貸した人が合意の価格で不動産を売却すること)や、不動産の競売で未返済金を回収するとのことです。

なお、現在、Lucky Bankは顧問弁護士の仲介で貸付先と協議中で、上記の返済計画が実現可能かどうか検討した後、未返済金の回収方法を決定する予定だそうです。
(参考: https://www.crowdport.jp/news/8403/)

 

・返済遅延時の対応

Lucky BankのHPにある「お知らせ一覧」からは、返済遅延に関する情報を見ることができません。また、「運用実績」のページからも、運用中の各案件でどれくらい返済が進んでいるのか確認することはできません。該当する投資家にのみ、今後の方針や返済状況について記載したメールが送られている状態です。

 

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