WealthNavi(ウェルスナビ)の投資先7種類ETFをわかりやすく解説

 

投資一任型ロボットアドバイザーである「Wealth Navi(ウェルスナビ)」では投資先に7種類のETFが設定されています。

日本ではあまり馴染みのないETFが多くありますが、どのような投資先に自身の資産が投じられているのかを知る事でロボットアドバイザーの活用方法を考える事ができます。

ここではWealthNaviが投資している7種類のETFについて金融知識のあまり無い方でもわかりやすく解説をしていきます。

 

WealthNavi(ウェルスナビ)とは

Wealth Navi(ウェルスナビ)はウェルスナビ株式会社が提供する投資一任型ロボットアドバイザーです。

投資一任型ロボットアドバイザーとは投資先決定から投資実行までを自動で行ってくれるロボットアドバイザーサービスの事を言います。(対しておすすめ投資先のみを提供してくれるのは「アドバイス型ロボットアドバイザー」です。)

 

最低投資金額10万円、積立は月々1万円から。

ノーベル賞受賞者が提唱する金融アルゴリズムにより海外ETFを中心に11,000銘柄に投資します。自動で税負担の軽減をしてくれる「DeTAX」機能があります。

 

そしてWealthNaviでは顧客から預かった資産を顧客の年齢・年収・投資スタイルなどに合わせて7種類のETF商品へ投資します。

必ずしも全てのETFへ投資する訳ではありませんが自身の資産がどのような商品へ投資されるのかをあらかじめ知っておくことはロボットアドバイザーを利用する上でとても大切な事でしょう。

 

 

ETFとは

そもそも、ETF(Exchange Traded Fund:上場投資信託)とは何でしょうか。

簡単に説明すると、

特定の指数(日経平均株価など)とほぼ同様の値動きになるように何種類もの株式などを組み合わせたパック商品

のことです。

 

一般人が普通に株式を購入して指数の値動きと連動させるのは、複数の株式銘柄を購入する為に多額の資金が必要となるため現実的ではありません。

そこでETFへ投資を行うことは、特定の指数と連動するように株式などを選び出し、少額ずつ分散投資しているようなものだといえます。

そのため、ETFを活用することで指数と連動した形での投資が個人でも可能となっています。

 

また、ETFは「上場投資信託」という名称の通り、証券取引所での売買が可能です。

資産運用先でよく聞く投資信託もETFと同様に何種類もの株式などを組み合わせた金融商品ですが投資信託は上場しておらずETFは上場している、という違いがあります。

ETFと投資信託それぞれの特徴や違いも知っておく事はWealth Naviを利用する為の第一歩と言えるでしょう。

 

<ETFについては以下をご参照ください!>

 

WealthNaviの投資先

米国株ETF(VTI)

米国株ETF(VTI)は、運用会社「Vanguard(バンガード)」が提供する金融商品です。

VTI(正式名称:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)は、アメリカ株式市場全体とほぼ同様の値動きになるように米国株が組み合わされているETFです。

先ほど述べたようにETFは何かの指数と連動するようになっており、その市場全体に分散投資しているのと同様になっています。

その為米国株ETF(VTI)はアメリカの株式市場全体に分散投資しているのと同じ意味を持っている、という事になります。

 

米国株ETF(VTI)の特徴はなんといってもアメリカ株式市場のほとんど全体との連動を目指している点、そしてアメリカの株式市場における大型株だけではなく中型株小型株も組み入れている点が特徴です。

Apple、マイクロソフト、グーグルを擁するアルファベット、アマゾン、フェイスブックといった今のアメリカを代表するような有名企業も米国株ETF(VTI)の構成銘柄に名を連ねています。

 

大型株だけではないので仮に有名企業の株価が軒並み下がってしまっても必ずしもVTIの価格が暴落する訳ではなくリスクも抑えられています。

 

 

日欧株ETF(VEA)

日欧株ETF(VEA)も運用会社「Vanguard(バンガード)」が提供する金融商品です。

正式名称が「バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF」で、その名の通り、米国を除く先進国市場の株式の市場時価総額とほぼ同様の値動きを目指しています。欧州地域・太平洋地域の先進国市場とカナダの株式が組み合わされているETFです。

日欧株ETF(VEA)投資先の国の上位10カ国は

日本・英国・カナダ・フランス・ドイツ・スイス・オーストラリア・韓国・香港・オランダ

という構成になっています。

日本(21.9%)と英国(15.7%)の2カ国で3割ほどを占めているのも特徴の一つです。WealthNaviの投資先で日本市場への投資対象が含まれているものはこの日欧株ETF(VEA)しかありません。

つまり仮にあなたが利用しているWealthNaviの投資先全体の内でVEAへの投資割合が20%だったとしたらそのVEAの中の約20%が日本市場への投資割合なので全体の4%(20%×20%)しか日本市場へ投資していない事になります。

 

ここからもWealthNaviがいかに国際分散投資を可能にしているかが分かります。

 

 

新興国株ETF(VWO)

新興国株ETF(VWO)も運用会社「Vanguard(バンガード)」が提供する金融商品です。

「バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF」という正式名称で、世界中の新興国市場の時価総額とほぼ同様の値動きを目指しています。

 

新興国株ETF(VWO)を構成している投資先の上位10カ国は以下の通りです。

中国・台湾・インド・南アフリカ・ブラジル・タイ・ロシア・マレーシア・メキシコ・インドネシア

となります。

その中でも中国(32.6%)だけでおよそ3割を占めています。さらに上位3カ国の中国(32.6%)、台湾(14.4%)、インド(11.8%)を合わせると全体の50%を超えます。

つまり新興国の特に中国・台湾・インドと言った発展目覚ましいと言われている国々の市場に多く投資をしている為リスクはそこまで大きくなくリターンをなるべく多く取れるような構成を目指していると言えるでしょう。

 

またETFの構成銘柄には中国大手企業の「アリババグループ」などが名を連ねているのでWealthNaviで国際大手企業への投資が可能になるのです。

 

 

金(GLD)

金(GLD)は、運用会社「ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)」が提供するETFです。

正式名称は「SPDR ゴールド・シェア」といい、金の国際価格(LBMA金価格)とほぼ同様の値動きを目指しています。

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つまり金の値動きとほぼ同じになるので金(GLD)に投資すると金に実際に投資しているのと同じ意味になります。

 

「SPDR ゴールド・シェア」金(GLD)のETFでは実際に金の現物が保管されており、その金を価値の裏付けとしています。

つまり実際に現物が保有されている事で信頼を得ると共に会社の不振などでETF価格が上下しないようになっている事を意味しています。

 

WealthNaviに投資していると国際市場だけでなく金にも投資する事ができるのはロボットアドバイザーを利用するメリットと言えるでしょう。

 

 

米国債券(AGG)

米国債券(AGG)は、運用会社「ブラックロック(BLACKROCK)」が提供するETFです。

「iシェアーズ・コア 米国総合債券市場ETF(iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF)」という正式名称で、アメリカの投資適格債券市場全般の指数とほぼ同様の値動きを目指しています。

ちなみに投資適格債とは格付機関による格付け評価が高く、債務不履行になるリスクが低い債券のことです。

 

 

つまり比較的優良だとされる米国債券に投資する事になります。具体的にどこに投資するかは以下で示しています。

 

米国債券(AGG)を構成する債券の上位10種は以下の通りです。

 

  • 1.財務省 ※財務省債券:米国債のこと。
  • 2.モーゲージ・パススルー証券 ※不動産担保融資(住宅ローンなど)の債権をまとめたものを裏付けとして発行された証券のこと。
  • 3.資本財・サービス
  • 4.金融機関
  • 5.政府機関
  • 6.公益事業
  • 7.商業用不動産担保証券
  • 8.国際機関
  • 9.ソブリン債 ※政府や政府機関が発行・保証する債券のこと。詳しくはこちらの用語解説をご覧ください。
  • 10.地方自治体

 

となっています。

財務省 が38.02%、

モーゲージ・パススルー証券は27.78%、

資本財・サービス で15.40%

と上位3種で8割を超えています。

財務省債券だけでもおよそ4割を占めています。

つまりかなり政府や米国の信頼に偏った債権ETFだと言えます。米国の強さは年々衰えているとは言いますがまだ各国よりはデフォルトリスクがかなり低いと言えるのでリスクの抑えられたETFとなっています。

 

また米国債券は株式に比べ、倒産リスクや景気による影響が限定的な傾向にあり、値動きの激しさ(ボラティリティ)は小さめです。

米国債券(AGG)自体、信用格付AAAの債券が7割以上を占めており、比較的安定した価値がある安全資産の立ち位置と言えるでしょう。

 

そのため、株式などとともに米国債券(AGG)に投資することで、投資対象を分散することが出来ます。

米国債券(AGG)はWealthNaviの分散投資においても重要な役割を担っています。

 

 

不動産(IYR)

不動産(IYR)は、運用会社「ブラックロック(BLACKROCK)」が提供するETFです。

「iシェアーズ 米国不動産 ETF(iShares U.S. Real Estate ETF)」という正式名称で、アメリカの不動産セクターの株式指数とほぼ同様の値動きを目指しています。

不動産セクターとは不動産関連の業界の事を指します。

つまり不動産業界の景気動向と同様の動きをするETFという事になります。

 

不動産(IYR)は米国の不動産会社や不動産投資信託(REIT)に投資していて不動産(IYR)を構成する資産の上位10種は以下の通りです。

 

REIT
不動産投資信託のこと。不動産に直接投資し、運用がなされる。株式のように取引可能な投資信託。詳しくはこちら

 

  • 1.専門不動産投資信託
  • 2.店舗用不動産投資信託
  • 3.住宅用不動産投資信託
  • 4.オフィス不動産投資信託
  • 5.ヘルスケア不動産投資信託
  • 6.工業不動産投資信託
  • 7.ホテル・宿泊施設不動産投資信託
  • 8.抵当不動産投資信託
  • 9.各種不動産投信(REIT)
  • 10.不動産サービス

 

専門不動産投資信託(30.82%)、

店舗用不動産投資信託(13.68%)、

住宅用不動産投資信託(12.32%)

上位3種で5割を超えています。

 

不動産は株式や債券の値動きとあまり連動しないと言われています。

また、不動産というモノへの投資のため、インフレに強いとされているのも特徴です。ただし、景気の動向に左右されやすい点には注意が必要です。

 

株式や債券に加えて不動産にも投資することで投資の分散効果が高まります。そのため、不動産(IYR)はWealthNaviが高い分散投資効果を得るためにも重要な投資先の一つと言えます。

 

 

物価連動債(TIP)

米国の会社BlackRock Fund Advisors(ブラックファンドアドバイザー)が運営している物価連動債(物の価格に連動した債券)で、米国のインフレ連動国債に分散投資を行います。

物価連動債(TIP)は毎月分配し、ベンチマークのブルーム・バーグ・バークレイズ米国TIPSインテックスシリーズに連動する投資成果を目指しているETFです。

主な販売会社としてマネックス証券、楽天証券、SBI証券が挙げられます。ローリスク・ローリターン運用を目指せる債券です。

 

物価連動債TIPは米国の物価連動債のため、ドルのインフレに連動して元本が変わります。リスクとバランスを考え、国内だけでなく海外の金融商品もポートフォリオに組み込むと良いと思われる商品です。

 

 

まとめ

以上、WealthNavi(ウェルスナビ)の投資先ETF7種類のわかりやすい解説でした。投資一任型ロボットアドバイザーは全自動で資産運用が行われるので特に投資先を知っている必要はありません。

ただ投資先を知っておくと日本市場にどのくらい自身の資産が投資されているか、米国へどのくらいの資産が投資されているかが分かるのでどこかで事件や大きな出来事(選挙など)が起きた際にロボットアドバイザーから資産を避難させるべきかの判断などが付きます。

(ロボットアドバイザーではそれらの判断も行われるので無理に自身で判断する必要があるかはあなた次第ですが)

 

またロボットアドバイザー以外で資産運用をする際にも分散投資という側面を見れば「ロボットアドバイザーで米国へ多く投資しているから他の国(や米国市場以外)の投資対象へ投じよう」などの判断を下す事ができます。

このように知識をつける事はロボットアドバイザーを利用していても必要なので是非頭に入れておくことをオススメいたします。

 

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