債務保証とは <元本保証との違いを分かりやすく解説>

 

ソーシャルレンディングの案件では専門用語が多く出てきます。それらの用語を理解しておくことはソーシャルレンディングのリスクを減らすためには大切です。今回は「債務保証」を解説します。特にソーシャルレンディング事業者のクラウドクレジットなどでよく出てくるので資産運用を考えている方はしっかりと意味を押さえておきましょう。

 

債務保証とは

債務保証とは、「債務者(お金を借りた人)が万が一お金を返せなくなった場合に備え、第三者が返済の責任を保証すること」です。この第三者を「保証人」と言います。
保証人は、債務者がお金を返せなくなった場合、代わりに返済しなくてはなりません。
逆に、保証人には、債務者の代わりにお金を返した後、返した分のお金を債務者に請求する権利があります。

債務保証は、債務者が十分な担保を持っていない場合に必要とされることが多いです。

ソーシャルレンディングでは、海外案件に債務保証がついていることがほとんどで、たいてい現地の貸付事業者や債務保証代行会社が保証人になります。

 

債務保証と元本保証の違い

ソーシャルレンディングのことを調べていると、よく「元本保証」という言葉を目にするかもしれません。

元本保証とは、文字通り「元本(投資したお金)が全額返済されるという保証」のことです。つまり、投資に充てた元手は必ず返ってくるよ、という保証です。
元本保証の代表的な例は、銀行預金です。銀行に預けたお金がちゃんと全額返ってこなかったら、銀行にお金を預けようと思う人は少なくなるのではないでしょうか。

元本保証はあくまで「元本が返ってくる」という保証、債務保証は「保証人が返済の責任を負う」という保証なので、まったく別物です。

ソーシャルレンディングで元本保証つきの案件はほとんど見かけませんが、債務保証がついている案件は存在します。

 

ソーシャルレンディングと債務保証の関係

海外の案件に多い債務保証

債務保証は、海外に向けて投資する案件に多く、主にクラウドクレジットの案件でよく見かけます。
海外の案件では、現地の貸付事業者が実際に債務者へお金を貸すことがほとんどです。現地の貸付事業者は、日本のソーシャルレンディング事業者、またはその合同会社などからお金を借り、その借りたお金で、現地の債務者にお金を貸します。

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債務保証つき案件の一例

ソーシャルレンディングの債務保証はどのようなものなのか、クラウドクレジットで実際に取引されていたペルーの案件を紹介します。

その案件では、現地の貸付事業者であるA社が、クラウドクレジットの合同会社からお金を借り、債務者にお金を貸しました。そして、A社の親会社であるB社が、債務者に貸したお金の100%を債務保証しました。B社は、ペルーの3大貯蓄信用組合に入っている信用度の高い会社です。

このように、海外案件には債務保証がついていることがままあります。
ただし、債務保証がついている案件は利回りが2.5%程度など、通常のソーシャルレンディングの案件よりも利回りが低い場合が多いです。しかし、その分リスクが低減されています。

もちろん、どんなに信用できる会社が債務保証していたとしても延滞や貸し倒れが起きる可能性はあるので、大手会社の債務保証があるからといって、リスクのことをまったく考えずに投資するのは避けた方がいいでしょう。

 

債務保証つき案件で延滞が発生した例

クラウドクレジットのページを見る限り、「貸し倒れが起きて、投資家に元本が返済されなかった」という事例はありません。
ただし、「運用状況・運用業績のご報告」を見てみると、「カメルーン中小企業支援プロジェクト」の一部で、債務保証を請け負っていた現地の貸付事業者がお金を返しきれなくなった案件があるのが分かります。その案件で、クラウドクレジットは、担保に設定していた商品を売却することで返済金を回収するため、運用期間を延長するという対応をとっていました(参考:クラウドクレジット「カメルーン中小企業支援プロジェクト7号」)

現在、延滞が発生していたカメルーン中小企業支援プロジェクトの中には、無事に返済が完了したものもありますが、未だに返済中の案件もあります。
それ以外、債務保証している会社が保証人としての責任を全うできなくなった、という報告はありません。

 

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