ソブリン債とは <金融初心者にも分かりやすく解説>

 

資産運用などをしようと調べているとたまに目にする「ソブリン債」という言葉。金融に携わるのであれば用語の知識はあった方がリスクを減らす事に繋がるでしょう。ここでは「ソブリン債」について解説をしていきます。

 

ソブリン債とは

各国の政府や政府機関が発行・保障している債券の総称で、債券ファンド(債券に投資するファンド)の投資対象のひとつです。信頼・安全性は国により大きく異なります。債券ファンドについて詳しくはこちらをご参照ください。

 

ソブリン(Sovereign)は「君主、王国、主権者、統治者」を意味し、日本ではOECD加盟国など格付けの高い国の国債を投資対象としていることが多いです。

※OCCD加盟国とは

経済協力開発機構(Organization for Economic Co-operation and Development)に加盟している国のことで、現在35カ国が加盟しています。

 

企業への投資信託と同じように、ソブリン債の安全性も債券の発行元(その国の政府、政府機関)が、借りたお金を返す力の有無により決まり、デフォルト(債務不履行)のリスクもあります。

 

「格付け」はその返金できる力を格付け機関(格付け会社)によりランク付けされます。国際的に有名な3大格付け機関はS&P社、ムーディーズ、フィッチ・レーティングスです。

加盟国など格付けの高い国は安全性が高いが利回りが低く、格付けの低い新興国などは安全性が低く利回りが高くなります。

ソブリン債へ投資する投資信託商品は、三菱UFJ国際投資が設定・運用している「グローバル・ソブリン・オープン」が有名です。

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ソブリンリスク

国(国家)への信用リスクのことを指します。

信用リスクが高まると、格下げへの不安、デフォルト(債務不履行)への懸念が生じ、国債などの需給が悪化してしまいます。そのため、世界でソブリンリスクが高くなると、国の資金調達が厳しくなるのです。

ソブリンリスクが高まる理由として、新興国の大きな経常赤字や政情への不安による債務返済能力の懸念が以前は挙げられていました。しかし、近年は財政赤字や公的債務残高の規模が大きい国は、国の規模に関わらず、支払い能力の低下やリファイナンスに対し懸念が高まる場合があります。

ソブリンリスクの高まりは、「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」の保証率が上がることで判断ができます。

※クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)

債券の発行元の信用リスクを対象としたデリバティブ(金融派生商品)。デフォルトに備える保険ともいえ、ソブリンリスクの判断材料としても利用されています。

 

欧州ソブリン危機

欧州を中心に問題となったソブリン債の問題です。

2009年に財政赤字の隠ぺいが明らかになったギリシャを発端に生じたEU(欧州連合)加盟国の金融危機を指します。

ギリシャ危機は世界経済の景気回復にも悪影響を及ぼしており、世界の国々では株価やユーロの為替相場が下落しました。このときソブリン危機となったのは、イタリアやスペイン、ポルトガル、アイルランドが挙げられます。

 

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