ロボットと人のどちらが投資向きか? <ロボアドバイザー活用術>

 

 

ロボットがポートフォリオ(投資方針)の診断から投資商品の買い付け、リバランスまで全自動で行ってくれる金融サービス「ロボアドバイザー」。

注目されている方も多いと思います。

でも

「本当にロボットに任せていいの?」

「人にしてもらうのがいいんじゃないの?」

と考えたことはありませんか。

今回は人が投資する上で陥る心理状況とアクティブファンド・インデックスファンドの話を通して、ロボアドバイザーの有用性を検証していきます。

 

感情が投資の邪魔になる?

 

投資で着実に資産を増やしていくためには、長期の資産運用が欠かせません。

10年以上の長期投資をするには途中で解約せずにずっとその商品を保有し続ける必要がありますが、これが難しいのです。

なぜなら感情が邪魔をすることがあるからです。

 

あるある感情1 買値まで回復すると解約してしまう「やれやれ売り」

 

投資の世界には「やれやれ売り」という言葉があります。

基準価額が大幅に下落した後、徐々に回復して自分の買値まで戻ってくると売却してしまうケースのことです。大幅に値下がりをしても大半の人は解約せずに持ち続けます。

そのまま保有していても価額の回復が見込めない時は売却をして、それ以上損失が膨らまないように「損切り(損が広がらないように売却する事)」するのが有効とされていますが、大幅に値下がりした時はこれができないのです。

そして価額が戻った時に「やれやれやっと戻った」と売却をしてしまいます。この「やれやれ売り」は、損失は出ませんが利益も出ていない状態で、投資をした時間だけが無駄になってしまいます。

 

 

あるある感情2 「塩漬け」と「狼狽売り」

 

損切りに対する投資用語で「塩漬け」という言葉があります。

株価が下落していてもそのまま放置してしまうことです。「蕪(カブ)を塩に漬けておく」にかけています。

「狼狽売り」という言葉もあります。

購入後ちょっとしたことで価額が下がるとこれ以上損が膨らまないように解約する行為のことです。

そもそも金融商品は値動きのあるものですから、右肩上がりに一直線で値段が上がることはないのです。仕方のない多少の値下がりに狼狽して解約してしまうのはもったいないことですよね。

 

スポンサー

 

あるある感情3 少し利益が出たら手元にほしくなってしまう

 

購入時よりちょっと値上がりがあるとすぐに売って利益を確定する「鏡映効果」という心理現象もあります。

利益が出ると嬉しくてすぐ手元にほしいという気持ちになってしまいますが、早々に利益を確定しても手数料や税金がかかるため期待される利益は得られません。

 

 

上記のように感情に左右されるまま投資を行うと、利益を少なく受け取り、損失は大きく出してしまうのです。

これでは賢い投資とは言えませんよね。

投資を行うには感情のコントロールが重要になりますが、人間の右脳と左脳、理性と感情を比べると感情の方が力は強く、合理的に行動して投資を行うのは非常に難しいといえます。

 

アクティブファンドとインデックスファンドはどちらがいい?

 

投資信託には大きく分けてアクティブファンドインデックスファンドが存在することはご存知かと思います。

アクティブファンドは運用方針や組み入れ銘柄をファンドマネージャーが決めプラスアルファの利益を目指す投資信託です。

それに対しインデックスファンドは日経平均株価などの指数に連動するよう機械的に運用されています。

 

「アクティブファンドはプロが運用するのだから、素人の私たちと違い高いパフォーマンスを期待できるはずでは?」

と考える人も多いのではないでしょうか。

実は過去の運用成績を見てみるとそうともいえません。

 

2016年12月末のデータになりますが、この年に国内のアクティブファンドでインデックスファンドのトータルリターンを上回ったのはわずか22%

8割近くのアクティブファンドはインデックスファンドより成績が悪かったのです。

投資の本場とも言えるアメリカでは、今でこそアクティブファンドの方が資金残高は大きいですが、インデックスファンドへの期待からインデックスファンドへの資産流入が続いており、2024年にはインデックスファンドがアクティブファンドを超えるだろうと言われています。

 

感情に左右されないロボアドバイザーの方が投資向き

 

いかがでしたか?様々な心理状況が投資の邪魔をすることがお分かりいただけたかと思います。

その点ロボアドバイザーは感情がないため、いつでも合理的な判断ができると言われています。

またインデックスファンドとアクティブファンドの成績の差についても、インデックスファンドの方が手数料は安いということもあるかもしれませんが、機械的に運用されているインデックスファンドの方がトータルの成績が良く、今後はアクティブファンドの資金残高を超えると予想されています。

ロボアドバイザーは基本的に投資信託のインデックスファンドに投資されているので安心です。

そしてやれやれ売り、狼狽売りといった行為は「人気があり、みんなが買っているから買う」といったようにファンドの内容をよく知らずに購入してしまうことも原因だと考えられます。

投資に割く時間のない人や投資商品がよく分からない初心者の人でも長期的に投資を行うためにロボットアドバイザーを活用することは十分有効だといえるのではないでしょうか。

 

 

こちらもどうぞ